おじゃま虫

昨日は、長沼町の展望台へ

夕日を眺めに行ってきた

険しく狭い山道を抜けたそこは

虫の声しか聴こえない静かな所

 

今までの暑さが嘘のように

少し肌寒くなってきた北海道

綺麗な空気も相まって暫し

自然を満喫

 

そうすると下の道から爆音で

やってくる車の気配  

その場所は、駐車場から少し

歩いて行くようになってるが

それを無視して車で登場

マフラーをイジってるらしく

『うるせーなー』と珍しく

てるおが悪態をつく

 

私達は夜景も見る予定だったから

ベストポジションで待機 

そのカップルは何度もドアを

開けたり締めたりバタンバタン

騒がしく、女のコは外に出てきて

バスタオルをはためかせたり

畳んだり···

 

『写真でも撮りたいのかしら?』

と一旦後ろのベンチに退去し

譲ってあげたのだけど一向に

出てくる気配もないうちに再び

爆音轟かせいなくなった

 

『邪魔だったのかね?』

するとてるおが言った

『あればな〜イチャつこうとして

俺らが邪魔だったんだわ』

 

確かに夕暮れ時には人もいなく

山奥なので···

でも、でも!

何もこんなところで(笑)

 

何も悪いことはしていないのに

ちょっぴり後ろめたい

そんな気持ちになった話