秋の夜長の怖い話

本当に怖いので、苦手な方は

読まないほうが良いかと···

 

私の母が勤めるサービス付き

高齢者住宅のとある入居者の

お婆さんが自室で不慮の事故で 亡くなったのが三年前

事故とはなっているが本当は

着衣のまま湯を張った浴槽内で

手首を···

 

以来空き家のまま月日は流れ

管理会社も変わり、当時のことを

リアルで知るのは母だけに

 

今年からマネージャーとなった

独身男性が施設に部屋を借りて

住み込むことになり、夜間は

入居者さんの見守りや施設内の

巡視もしているそうで···

 

夜間、何の気なしに例の部屋の

鍵を開け室内を覗いたところ

部屋の片隅に黒いハンドバッグと

靴があるのを見るや全身の毛が

逆立つような感覚に陥り慌てて

部屋から飛び出した

 

翌朝早出の母が出勤するまで

眠れず過ごしたらしい

弟と同い年の彼は、母の事を

『母さん』と呼び懐いているそう

で泣きながら一緒にもう一回部屋に

行ってくれと

 

そして、当然ハンドバッグと靴は

跡形もなく消えていた

 

それが先週の話

 

『それがさぁ···』

その方は、あまりお喋りをする

タイプではなかったのに亡くなる

数日前母に『今日の煮物とても

美味しかった、レシピを教えて』

と珍しく話しかけてきて暫く

話し込んでいたそうで···

『そういえばいま時期だったかな』

 

聞いた私もちょっと鳥肌

 

てるおにも話したら本気で嫌がられ

職場の人も同じ反応

 

私も病院勤め時代は色んな話が

あったけど、それでもトップ5に

入る気持ち悪さな話でした

 

お祓いもしたそうだが、ずっと

空き家のままのその部屋には

まだその方がいるのかもしれない

そんな部屋を横目にずっと働く

母たちの心境や如何に

 

さて、休日の今日

午後からは透析だ 

 

もう少ししたら晩ごはんの仕込みを

 

生きてるうちは精一杯頑張って

命を謳歌しないといけないなぁと

改めて思った話